医療分野には様々な診療科が存在するが、看護師として働くうえでどの科を選択するかで仕事に大きな影響を及ぼすことになる。しかし、じっくりと患者と向き合ったり、街のクリニック勤務を考えているのであれば、内科勤務がおすすめだ。内科は、急性期患者よりも慢性期患者の受診がメインなのが特徴であり、普段の生活で起こり得る病気を診るところでもあるため、最も親しみのある診療科と言える。
そんな内科に看護師が勤務するメリットは、一人ひとりの患者とじっくり触れ合いながら仕事ができる点だ。内科は外科と比較すると入院日数が長い傾向にあり、療養型の病院であれば、入院期間は2ヶ月から3ヶ月になることも珍しくない。そのため、患者とコミュニケーションをとりながら治療の目標を決め、看護プランを立てることができる。しかし、外科のように入院日数が少ないと、医療従事者の主観に立ったケアになりやすくなってしまうため、患者に軸を置いたケアがしたい看護師には、内科の仕事のほうが最適だ。
また、慢性期や急性期、在宅など、すべての治療に関われるのも、内科のメリットとして挙げられる。内科を細かく分けている病院は、急性期の患者も受け入れつつ、治療が落ち着くと、療養型へ患者を移すケースが多い。そのため、患者を長いスパンで看ることができ、手厚い看護ができる。このような特徴を持つ内科勤務の看護師は、転職市場においてもニーズが高いので、適正があると感じた場合はぜひ注目してみると良いかもしれない。